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辞書
《古くは「あきづ」》トンボの別名。《季 秋》「いくもどりつばさそよがす—かな/蛇笏」
⇒あきつ
出典:デジタル大辞泉(小学館)
あきつは【蜻蛉羽】
トンボの翅 (はね) 。また、そのように薄く美しい布。
あきつひれ【蜻蛉領巾】
トンボの翅のように、薄くて美しい領巾。「わが持てる真澄鏡 (まそみかがみ) に—負ひ並 (な) め持ちて馬買へわが背」〈万・三三一四〉
出典:青空文庫
・・・川の水から生まれる黒蜻蛉の羽のような、おののきやすい少年の心は、・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・に、いま生れたらしい蜻蛉が、群青の絹糸に、薄浅葱の結び玉を目にし・・・ 泉鏡花「燈明之巻」
・・・小児の時は、日盛に蜻蛉を釣ったと、炎天に打つかる気で、そのまま日・・・ 泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」
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