[動ラ五(四)]

  1. 位置が変わる。

    1. 場所地位配置などが変わる。「新居に—・る」「営業部に—・る」

    2. ㋑(遷る)移転する。「都が—・る」

    1. 関心対象が変わる。「興味がほかに—・った」

    2. 物事や人の性質傾向状態などが変わる。「次の議題に—・る」「すぐさま行動に—・る」

  1. 時間が過ぎる。「時代が—・る」

  1. 色やにおいなどが他の物に染みつく。「石鹸 (せっけん) のにおいが—・る」

  1. 病気や物の勢い・傾向などが他に及ぶ。「風邪が—・る」「火が隣家に—・った」「父の癖が子供にも—・る」

  1. 時が経過して色があせる。色がさめる。

    1. 「花の色は—・りにけりないたづらに我が身よにふるながめせしまに」〈古今・春下〉

  1. 花や葉が散る。

    1. 「今日だにも庭を盛りと—・る花消えずはありとも雪かとも見よ」〈新古今・春下〉

  1. 霊魂などがのりうつる。

    1. 「物の怪 (け) 、生霊 (いきすだま) などいふもの、多く出で来て、さまざまの名のりする中に、人にさらに—・らず」〈・葵〉

[可能]うつれる

出典:青空文庫

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