《「いななり(稲生)」の音変化という》
1 五穀をつかさどる食物の神、倉稲魂神 (うかのみたまのかみ) のこと。また、倉稲魂神を祭った、稲荷神社。
3 《狐の好物とされたところから》油揚げ。
4 「稲荷鮨 (いなりずし) 」の略。
出典:青空文庫
・・・には昔から、火伏せの稲荷が祀ってあると云う、白木の御宮がありまし・・・ 芥川竜之介「黒衣聖母 」
・・・太郎稲荷の眷属が悪戯をするのが、毎晩のようで、暗い垣から「伊作、・・・ 泉鏡花「開扉一妖帖 」
・・・って願掛けする、「お稲荷様のお賽銭に。」と、少しあれたが、しなや・・・ 泉鏡花「小春の狐 」