1 リンドウ科の多年草。山野に生え、高さ20~60センチ。葉は先のとがった楕円形で3本の脈が目立ち、対生する。秋、青紫色の鐘状の花を数個上向きに開く。根・根茎に苦味成分を含み、漢方では干したものを竜胆 (りゅうたん) といい薬用。同科にはハルリンドウ・ミヤマリンドウやセンブリなども含まれる。えやみぐさ。にがな。ささりんどう。りゅうたん。りゅうどう。《季 秋》「―の日を失ひし濃紫/[下接句]誓子」
2 襲 (かさね) の色目の名。表は蘇芳 (すおう) 、裏は青。秋に用いる。
3 紋所の名。1の花や葉を図案化したもの。