りゅうばん-こきょ【竜蟠虎踞】
竜や、とらのように抜きんでた能力をもった者がある地域にとどまって、そこでその能力を存分に発揮すること。▽「蟠」はじっと居座ること。「踞」はうずくまること。近づくのが困難な状態を指す。本来は、地勢が険しく、攻めるのに困難な意で用いられたが、転じて、竜やとらのように力強い勢力をもった者が居座って、他を威圧する地域・集団を形成する意味になった。「竜」は「りょう」とも読み、「蟠」は「盤」とも書く。また、「虎踞竜蟠こきょりゅうばん」ともいう。
- 出典
- 『太平御覧たいへいぎょらん』一五六に引く「呉録ごろく」注
- 句例
- 竜蟠虎踞の活躍
- 用例
- 文芸の野は互たがいに竜蟠虎踞して将まさに風雲を齎もたらさんとし、<内田魯庵・復活>
- 活用形
- 〈―スル〉