つくばおろし【筑波颪】
筑波山から吹き下ろす寒風。
つくばけんきゅうがくえんとし【筑波研究学園都市】
茨城県つくば市にある計画都市。昭和48年(1973)筑波大学設置、そのほか多くの教育・研究機関が移転または建設。
つくばさん【筑波山】
茨城県中西部の山。標高877メートル。主峰女体山とその西の男体山の二峰からなる。万葉集をはじめ古歌に多くよまれた。筑波嶺 (つくばね) 。紫峰 (しほう) 。
つくばさんじけん【筑波山事件】
元治元年(1864)水戸藩の尊王攘夷派天狗党が、筑波山で兵を挙げた事件。藩内の保守派と戦い、上洛の途中諸藩の討伐軍に敗れ、越前で加賀藩に降伏。幹部の武田耕雲斎・藤田小四郎らは敦賀で処刑された。天狗党の乱。→天狗党
つくばさんじんじゃ【筑波山神社】
茨城県つくば市にある神社。筑波男大神を男体山に、筑波女大神を女体山に祭る。旧称、筑波両大権現。→筑波山
つくばし【つくば市】
⇒筑波
つくばだいがく【筑波大学】
茨城県つくば市にある国立大学法人。昭和48年(1973)東京教育大学を母体とし、筑波研究学園都市への移転を契機に、新たに筑波大学として発足。平成14年(2002)図書館情報大学を統合し図書館情報専門学群を設置。平成16年(2004)国立大学法人となる。→東京教育大学
つくばならい【筑波東北風】
筑波山の方角から吹いてくる風。北東風。つくばおろし。「襟につめたき春風は、—か、富士南(=南西風)、吹雪厭うて来たりける」〈伎・三人吉三〉
つくばね【筑波嶺】
筑波山の古名。「—に雪かも降らるいなをかもかなしき児ろが布 (にの) 乾 (ほ) さるかも」〈万・三三五一〉
つくばのみち【筑波の道】
連歌の異称。日本武尊 (やまとたけるのみこと) が筑波を過ぎて甲斐国の酒折 (さかおり) の宮に着いたとき、「新治 (にひばり) 筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と歌ったのに対し、火ともしの翁 (おきな) が「かがなべて夜には九夜 (ここのよ) 日には十日を」と答えたという故事が、連歌の起こりとされたところからいう。