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糟糠之妻の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

貧しいときから一緒苦労を重ねてきた妻。▽「糟糠」は酒かすと米ぬか。貧しい食事形容。「糟糠の妻は堂より下さず」とも常用される。貧しさを共にしてきた妻は、自分が富貴になっても大切にするという意。
出典
『後漢書ごかんじょ』宋弘伝そうこうでん
用例
亡妻は、糟糠の妻で、且つ、いろいろ、家庭的な面倒をかけているので、その死を迎えて、感想がないわけがない。<獅子文六・娘と私>
故事
中国後漢ごかんの光武帝こうぶていは、寡婦となった姉と家臣の宋弘そうこうを結婚させようとしたが、宋弘は「貧しいときに交わった友は忘れてはならず、貧しい生活を共にした妻は、正堂から下し棄てて離縁するようなことはしないと聞いております」と言って断った故事から。

糟糠之妻の解説 - 学研 四字熟語辞典

無名の貧しい時代から苦労をともにしてきた妻のこと。
注記
「糟糠」は、酒かすと糠ぬか。粗末な食事のことで、貧しい暮らしの意。「糟糠の妻は堂より下ろさず(糟糠の妻を追い出すことはしない)」もよく使われる。
故事
中国後漢の光武帝こうぶていは、人格者の宋弘そうこうに姉を娶めあわせようとしたが、宋弘は、貧乏だった時の友人を忘れたり、苦労をともにした妻を離縁することはできません、と断った。
出典
『後漢書ごかんじょ』宋弘そうこう
用例
それは自分の糟糠の妻の如ごとき好伴侶はんりょで、そいつと二人きりで侘びしく遊びたわむれているというのも、自分の生きている姿勢の一つだったかも知れない。〈太宰治・人間失格〉
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