紅葉のような手
幼い子の、小さくてかわいらしい手の形容。
紅葉を散らす
恥ずかしさや怒りなどで顔を赤らめる。「顔に—・し畳を扣 (たた) いて怒鳴り立つれば」〈鉄腸・花間鶯〉
もみじあおい【紅葉葵】
アオイ科の多年草。高さ約2メートルになり、茎は木質化する。葉は深く手のひら状に裂けていて、カエデに似る。夏、赤い大きな5弁花を開き、1日でしぼむ。北アメリカの原産。観賞用。紅蜀葵 (こうしょっき) 。《季 夏》
もみじいちご【紅葉苺】
バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。4、5月ごろ、白い5弁花をつけ、実は黄色に熟し、味がよい。きいちご。《季 春》
もみじおろし【紅葉卸し】
大根に唐辛子を差し込んで一緒におろしたもの。また、大根おろしとにんじんおろしを合わせたもの。
もみじがい【紅葉貝】
モミジガイ科のヒトデ。浅海の砂泥中にすむ。体は星形で直径約10センチ、青灰色や淡褐色。腕の縁に小さなとげが並ぶ。
もみじがさ【紅葉傘/紅葉笠】
1 《古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘。日照り傘。 2 中央を青土佐紙、周囲は白い紙で蛇の目に張った雨傘。貞享(1684〜1688)ごろから江戸に流行し、初めは日傘にしたという。 3 キク科の多年草。山地の林下に生え、高さ約90センチ。茎は直立し、葉は手のひら状に裂けていて、互生する。夏、白色か紅紫色の花を円錐状につける。若芽は食用。しとぎ。もみじそう。
もみじがさね【紅葉襲】
⇒紅葉 (もみじ) 3
もみじからまつ【紅葉唐松】
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草原に生え、高さ約50センチ。根際から、手のひら状に裂けている葉を出す。夏、カラマツソウに似た白い花をつける。もみじしょうま。
もみじがり【紅葉狩(り)】
山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓 (かんぷう) 。紅葉見。《季 秋》「大嶺に歩み迫りぬ—/久女」 [補説]曲名別項。→紅葉狩