紋織(り)(もんおり)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・で、乗合わした男と――いや、その男も実は、はじめて見たなどと話していると、向う側に、革の手鞄と、書もつらしい、袱紗包を上に置いて、腰を掛けていた、土耳古形の毛帽子を被った、棗色の面長で、髯の白い、黒の紋織の被布で、人がらのいい、茶か花の宗匠・・・
泉鏡花
「半島一奇抄」
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・・・これも支度が極地味な好みで、その頃流行った紋織お召の単物も、帯も、帯止も、ひたすら目立たないようにと心掛けているらしく、薄い鼠が根調をなしていて、二十になるかならぬ女の装飾としては、殆ど異様に思われる程である。中肉中背で、可哀らしい円顔をし・・・
森鴎外
「百物語」
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