ゆうきうじとも【結城氏朝】
[1402〜1441]室町中期の武将。下総 (しもうさ) の人。上杉憲実に対抗、足利持氏死後、その遺児を迎えて結城城に籠ったが、上杉軍に敗れて自殺。
ゆうきけはっと【結城家法度】
弘治2年(1556)下総 (しもうさ) の結城政勝が制定した分国法。内容は、家臣・商人・下人などについての人身規定、訴訟・裁判手続きなど多岐にわたる。結城家新法度。
ゆうきざ【結城座】
人形浄瑠璃劇場。貞享・元禄(1684〜1704)ごろ、説経節太夫の初世結城孫三郎が江戸葺屋 (ふきや) 町に創設したという。天保の改革後、猿若町に移転し、幕末まで存続。 糸操り人形の一座。明治中期、9世結城孫三郎が創始。現在、東京都小金井市を本拠として活動している。
ゆうきし【結城市】
⇒結城
ゆうきじま【結城縞】
結城紬または結城木綿の縞織物。
ゆうきしょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受賞。他に「ゴメスの名はゴメス」「長い長い眠り」「白昼堂々」など。
ゆうきじんじゃ【結城神社】
三重県津市にある神社。祭神は結城宗広ほか一族の将士。病難よけの利益があると信仰されている。俗称、結城医王大明神。
ゆうきつむぎ【結城紬】
茨城県結城地方に産する絹織物。縦糸・横糸ともに紬糸で織り、地質は堅牢 (けんろう) 。絣 (かすり) や縞を主とする。重要無形文化財、また無形文化遺産に登録。
ゆうきひでやす【結城秀康】
[1574〜1607]江戸初期の武将。徳川家康の次男。羽柴秀吉の養子となり、のち下総の結城晴朝の養子となる。関ヶ原の戦いののち、松平姓に戻り、福井藩主として越前67万石を領した。
ゆうきまごさぶろう【結城孫三郎】
糸操りの人形遣い。 (初世)江戸前期の人形芝居の座元。江戸葺屋 (ふきや) 町に結城座を開いたとされる。生没年未詳。 (9世)[1869〜1947]東京の生まれ。糸操り人形芝居の手操りを改革、芸域を広げて結城座の地位を確立した。