[形][文]しげ・し[ク]
  1. 草木などが密集しているさま。「枝が—・く伸びた」

    1. 「—・き草、蓬 (よもぎ) をだにかき払はむ」〈蓬生

  1. 数量が多い。たくさんある。

    1. 「光冷やかに、白露は地に—・く」〈中島敦山月記

    2. 「人—・イ所」〈日葡
  1. 回数が多い。絶え間ない。「雨が—・くなる」

    1. 「昔は、牛車の行きかいの—・かった道も」〈芥川偸盗

  1. 多すぎて煩わしい。うるさい。

    1. 「人言の—・くしあらば君もあれも絶えむと言ひて逢ひしものかも」〈・三一一〇〉

  1. 人家などが密集しているさま。込み合っている。

    1. 「隣—・く、とがむる里人多く侍らむに」〈夕顔

[補説]現代では終止形・連体形を用いることはほとんど無く、連用形「しげく」が多く用いられる。→繁 (しげ) く

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。

gooIDでログインするとブックマーク機能がご利用いただけます。保存しておきたい言葉を200件まで登録できます。