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辞書
1 命じられて、都から地方へ行く。
「我が背子しけだし—・らば白たへの袖を振らさね見つつ偲 (しの) はむ」〈万・三七二五〉
2 お許しをいただいて、貴人のもとから、退去する。
「さて我は最早 (もはや) —・るべきが、いずくよりか出ずべき」〈鴎外訳・即興詩人〉
3 《去ってあの世へ行く意から》「死ぬ」の謙譲語。みまかる。
「—・るにおよんで気 (いき) 絶ゆる際」〈神代紀・上〉
4 (平安時代以降、勅撰集などの詞書や改まった気持ちの会話・消息に用いる)主として話し手側の「行く」の意を、聞き手に対してかしこまり丁重に言う。まいります。⇔詣 (もう) で来 (く) 。
「人のもとに—・れりける夜」〈古今・秋上・詞書〉
5 他の動詞の上に付いて複合語をつくる。
㋐《お許しを得て行動する気持ちから》謙譲・丁重の意を表す。「—・り越す」「—・り出る」
㋑《御免をこうむって勝手にやらせてもらう気持ちから》その動詞の表す動作・作用を強める意を表す。「—・り通る」「—・り間違う」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
負かる
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