はにごろう【羽仁五郎】
[1901〜1983]歴史学者。群馬の生まれ。旧姓、森。羽仁もと子の娘婿。唯物史観の立場から明治維新を研究。野呂栄太郎らと「日本資本主義発達史講座」の刊行に参加・執筆。第二次大戦後は広く文明批評家として活躍。参議院議員。著「ミケルアンヂェロ」「都市の論理」など。
はにすすむ【羽仁進】
[1928〜 ]映画監督。東京の生まれ。父は歴史学者羽仁五郎。祖母は教育家羽仁もと子。岩波映画製作所の創設に参加、記録映画に新風を吹き込み、話題を集める。ドキュメンタリー的手法を一般の劇映画にも生かし高く評価される。記録映画「教室の子供たち」「法隆寺」、劇映画「不良少年」「初恋・地獄篇」など。
はにもとこ【羽仁もと子】
[1873〜1957]教育家。青森の生まれ。教員を経て報知新聞社に入社し、日本最初の女性記者となる。雑誌「家庭之友」(のちの「婦人之友」)を創刊。大正10年(1921)自由学園を創設し、生活即教育をモットーに文部省令によらない女子教育を創始。