耳驚く
聞いてびっくりする。「物の音どもの、みな等しく—・き侍るは」〈源・若菜下〉
耳が痛い
他人の言葉が自分の弱点をついていて、聞くのがつらい。「親友の忠告を聞くのは—・い」
耳が汚れる
汚らわしいことや不快なことを聞いてしまう。
耳が肥える
音楽などを聞きこんでいくうちに、味わう能力が豊かになる。「—・えた聴衆」
耳が遠い
耳がよく聞こえない。「年取って—・くなる」
耳が早い
物音や世間のうわさなどを聞きつけるのが早い。「新聞記者は—・い」
耳順う年
《「論語」為政の「六十にして耳順 (したが) う」から》60歳。耳順 (じじゅん) 。
耳留まる
「耳とまる」に同じ。「あまりおどろおどろしき事と—・りける」〈源・東屋〉
耳留む
「耳とむ」に同じ。「聞き置き給へる女 (むすめ) なれば、ゆかしくて—・め給へるに」〈源・帚木〉
耳留まる
聞いて注意が向く。耳にとまる。「たちはき、落窪の君の上を語り聞こえければ、少将—・りて」〈落窪・一〉