ちょうかんかんせんしょう【腸管感染症】
細菌やウイルスなどの病原体が口から入り、腸内で増殖し、下痢・嘔吐 (おうと) ・発熱・腹痛などの急性症状を起こす病気。コレラ・腸チフス・パラチフス・細菌性赤痢など。飲食により引き起こされた場合は食中毒とされる。→カンピロバクター [補説]衛生環境が整備されていない途上国では、子供の死亡原因の上位を占める。日本では、O157(腸管出血性大腸菌)感染症など新興感染症の集団発生や、渡航者が持ち込む輸入感染症の増加などが問題視されている。
ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん【腸管出血性大腸菌】
大腸菌のうち、下痢や合併症を引き起こす病原性大腸菌の一種。毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を産生し、激しい下痢や腹痛、血便などの諸症状を引き起こす。子供や高齢者では溶血性尿毒症などの合併症を起こしやすい。菌の細胞壁や鞭毛にある抗原の種類によって分類され、O157、O111などがある。食品摂取による感染や動物との接触による感染などが確認されているが、十分な加熱や消毒による予防が有効とされる。ベロ毒素産生性大腸菌。EHEC(enterohaemorrhagic Escherichia coli)。
出典:gooニュース
腸管出血性大腸菌O145の集団感染か 糸島市の保育施設 1歳と5歳の4人が下痢や腹痛など発症 県が原因を調査 福岡
県は腸管出血性大腸菌のO145の集団感染とみて、感染者やその家族に対してまん延防止の指導をするとともに、感染者と同じクラスの園児の便を検査するなど原因を詳しく調べています。 人に下痢などを引き起こす病原大腸菌のうち、毒素を産生する腸管出血性大腸菌に感染すると出血を伴う腸炎などを起こすことがあります。
島根県内で2025年初確認 腸管出血性大腸菌に感染し20代男性が下痢や腹痛などの症状訴え一時入院
松江市の20代の男性が下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え、松江市はその原因が腸管出血性大腸菌によるものであると発表。2025年では島根県内で初めての確認で、市民に予防を呼びかけています。 【画像:腸管出血性大腸菌O157(内閣府HPより)】 腸管出血性大腸菌の感染が確認されたのは、松江市の20代の男性です。
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