ふくらすずめ【膨ら雀/脹ら雀/福良雀】
1 まるまると太った雀。また、寒さに全身の羽毛をふくらませている雀。《季 冬》 2 紋所・文様の名。羽をのばした1の姿を図案化したもの。 3 女性の髪の結い方の一。2の形に似せて中央を締め、左右に髷 (まげ) を作るもの。江戸末期以降、10代の少女が結った。 4 若い女性の帯の結び方の一。袋帯で両側に角を出し、お太鼓に似せて結んだもの。二枚扇。 5 (「脹天蛾」とも書く)ヤガ科のガ。体は太く暗茶褐色で、前翅 (まえばね) には波状の紋、後ろ翅には黒色と青色の帯がある。成虫で冬を越し、暖かい日に飛び出す。幼虫は芋虫で、食草はイラクサなど。
ふくらに【脹ら煮】
アワビを水と酒でふっくらと煮て、みりん・醤油でつやよく仕上げたもの。古くはナマコ・イカなども用いた。膨ら煎 (い) り。
ふくらはぎ【膨ら脛/脹ら脛】
脛 (すね) の後面の、ふくらんだ部分。こむら。こぶら。小腿 (しょうたい) 。