-
・・・蓋し、至言となします。いかに、尊敬する人の著書にしろ、時代に推移があり諸科学上に進歩があるからです。書中の認識や、引例等にも、多少の改変を要するものあるは勿論であります。こうした批評眼を有しないものならば、また、読書子の資格のなきものです。・・・
小川未明
「書を愛して書を持たず」
-
・・・が天下の至言として流布された、そのような社会のとざしのなかに生きなければならなかった女の切ない境遇、その悲劇が芸術化されたからこそ人々の袖をしぼらせたのであったと思う。 日本でこのような「女大学」が現れた十八世紀のイギリスでは、女のおか・・・
宮本百合子
「三つの「女大学」」