船主(ふなぬし)
の例文・使い方・用例・文例(1)
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・・・ 聞けば、向う岸の、むら萩に庵の見える、船主の料理屋にはもう交渉済で、二人は慰みに、これから漕出そうとする処だった。……お前さんに漕げるかい、と覚束なさに念を押すと、浅くて棹が届くのだから仔細ない。ただ、一ケ所底の知れない深水の穴がある・・・
泉鏡花
「伯爵の釵」
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