船が座る
1 船が水から陸に上げられる。また、座礁する。〈日葡〉 2 その場にいつづける。じっと腰を据えて動かない。「今宵も明日も明後日も、揚げ詰めの大々尽、お—・った」〈浄・曽根崎〉
舟覆りて乃ち善く游ぐを見る
《「淮南子 (えなんじ) 」説林訓から》舟がひっくり返って初めて誰が泳ぎの名人かがわかる。平時には気づかなかった人の才能が、非常時になるとわかることのたとえ。
舟に刻みて剣を求む
「剣を落として舟を刻む」に同じ。
舟は水に非ざれば行かず水舟に入れば則ち没す
《「孔子家語」六本から》舟は水がなければ進まないが、その水が入ると舟は沈む。君臣の関係も、臣下がなければ君主は立ちゆかないが、臣下が君主の権威を犯すようなことがあると君主は滅びてしまうというたとえ。舟を君主に、水を臣下にたとえた孔子の言葉。
船を漕ぐ
《船をこぐようすに似ているところから》座ったまま身体を前後に揺らして居眠りをする。「こっくりこっくり—・ぐ」