色物(いろもの)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・しかし、現在書かれている肉体描写の文学は、西鶴の好色物が武家、僧侶、貴族階級の中世思想に反抗して興った新しい町人階級の人間讃歌であった如く、封建思想が道学者的偏見を有力な味方として人間にかぶせていた偽善のヴェールをひきさく反抗のメスの文学で・・・
織田作之助
「可能性の文学」
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・・・好色物における当時の性的生活の記録については云うも管であろう。 実証的な西鶴のマテリアリズムは彼の「町人もの」の到る処に現われているのであるが、『永代蔵』にある「其種なくて長者になれるは独りもなかりき」という言葉だけからもその一端を想像・・・
寺田寅彦
「西鶴と科学」
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