花が咲く
1 時節がきて栄える。「いつか—・く日もくるだろう」 2 それからそれへと、にぎやかに続く。「昔話に—・く」
花と散る
1 花びらのように散る。満開の桜の花がすぐに散ってしまうように、はかなく消える。「櫂 (かい) のしずくも—・る」 2 転じて、潔く死ぬ。特に、戦死することをいう。「特攻機は洋上に—・った」
花に嵐
物事にはとかく支障が起こりやすいことのたとえ。月に叢雲 (むらくも) 花に風。
花の命は短くて苦しきことのみ多かりき
林芙美子が色紙などに好んで書いた短詩。女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しいときが多かったみずからの半生をうたったもの。
花は折りたし梢は高し
欲しくても手に入れる方法がない。思いどおりにならないたとえ。
花は桜木人は武士
花では桜が第一であるように、人では潔い武士が第一であるということ。
花は根に鳥は古巣に
花は木の根元に散り落ちて肥やしとなり、鳥は自分のねぐらに帰る。物事はみな、その本 (もと) に帰ることのたとえ。
花も恥じらう
うら若く美しい女性を形容する言葉。「—乙女」
花も実もある
外観も内容もりっぱである。また、道理にもかなって、人情がこもっている。「—・る粋な計らい」
花より団子
風流より実利のほうをとること。外観よりも実質を尊ぶことのたとえ。