ふじわらいおり【藤原伊織】
[1948〜2007]小説家。大阪の生まれ。本名、利一 (としかず) 。個性あふれる登場人物が活躍するハードボイルド小説で人気を集める。特にストーリー展開の巧みさに定評がある。「テロリストのパラソル」で直木賞・江戸川乱歩賞受賞。他に「ダックスフントのワープ」「ひまわりの祝祭」「てのひらの闇」など。
ふじわらぎんじろう【藤原銀次郎】
[1869〜1960]実業家・政治家。長野の生まれ。王子製紙を再建。藤原工業大学(現在の慶応大学理工学部)を私費で創設。第二次大戦中、商工・軍需相などを歴任。
ふじわらさくへい【藤原咲平】
[1884〜1950]気象学者。長野の生まれ。中央気象台長。気象学の普及に貢献したほか、渦の研究で知られる。著「雲」「群渦」「日本気象学史」など。
ふじわらじだい【藤原時代】
日本の文化史、特に美術史上の時代区分の一。弘仁貞観時代に次ぎ、遣唐使廃止以後、藤原氏が摂関政治を行った平安時代中期・後期をさす。女流文学・大和絵・和様書道・寝殿造りなど国風の優美な文化をつくり出した。
ふじわらしんじ【藤原審爾】
[1921〜1984]小説家。東京の生まれ。私小説的な恋愛もので執筆活動をスタートするが、その後は推理小説や社会派の問題作に領域を広げる。「罪な女」およびその他の作品で直木賞受賞。他に「秋津温泉」「赤い殺意」「死にたがる子」など。映像化された作品も数多い。
ふじわらせいか【藤原惺窩】
[1561〜1619]安土桃山・江戸初期の儒学者。播磨 (はりま) の人。冷泉 (れいぜい) 家の出身。名は粛。字 (あざな) は斂夫。初め相国寺に入ったが、のち還俗 (げんぞく) 。朱子学を究め、門人から林羅山・松永尺五らを輩出した。著「四書五経倭訓」「惺窩文集」など。
ふじわらともみ【藤原智美】
[1955〜 ]小説家・随筆家。福岡の生まれ。雑誌記者・コピーライターを経て、文筆の道に入る。「運転士」で芥川賞受賞。他に小説「王を撃て」、エッセー「ぼくが眠って考えたこと」など。
ふじわらのあきすけ【藤原顕輔】
[1090〜1155]平安後期の歌人。六条家の祖といわれる顕季 (あきすえ) の子で、清輔の父。六条家を継ぎ、崇徳院の院宣により「詞花集」を撰進。家集に「左京大夫顕輔卿集」がある。
ふじわらのあきひら【藤原明衡】
[989〜1066]平安中期の学者。文章博士 (もんじょうはかせ) ・大学頭 (だいがくのかみ) を歴任。詩文に秀で、「本朝文粋」を編集。著「明衡往来 (めいごうおうらい) 」「新猿楽記」など。
ふじわらのあきらけいこ【藤原明子】
[829〜900]文徳天皇の女御。良房の娘。清和天皇を生み、藤原氏の外戚としての地位を確立させた。染殿の后。名は「めいし」とも。