蛇の目を灰汁で洗う
鋭い蛇 (へび) の目をさらに灰汁で洗う。善悪を明らかにする、また、物事を明白にするたとえ。「何もかも申し上げたら、明 (あか) さ暗さが—・うた様になるであらう」〈伎・幼稚子敵討〉
じゃのめがさ【蛇の目傘】
石突 (いしづき) を中心に、中を白く周辺を黒・紺・赤などで太く輪状に塗って、蛇の目模様を表した紙製の雨傘。江戸時代から広く用いられた。蛇の目のからかさ。蛇の目。
じゃのめそう【蛇の目草】
ハルシャギクの別名。
じゃのめちょう【蛇の目蝶】
1 ジャノメチョウ科の昆虫。黒褐色のチョウで、前翅 (まえばね) に2個、後ろ翅に1個の眼状紋がある。草原にすみ、幼虫の食草はススキ・スズメノカタビラなど。 2 鱗翅 (りんし) 目ジャノメチョウ科の昆虫の総称。多くは褐色で、翅に円形の紋がある。樹間を好んで飛ぶ。ベニヒカゲ・コノマチョウなど。《季 春》
じゃのめのすな【蛇の目の砂】
土俵の外側に、約20センチ幅で敷いた砂。踏み越しや踏み切りをわかりやすくするためのもの。蛇の目。
じゃのめまわし【蛇の目回し】
劇場で、同心円の大小二つの回り舞台。また、その外周の部分だけを回すこと。幕末期に考案されたが、現在の歌舞伎劇場では用いない。蛇の目。