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辞書
1 《飛ぶ姿が陽炎 (かげろう) の立ちのぼるさまに似ているところからの名》カゲロウ目の昆虫の総称。体は繊細で、腹端に長い尾が2、3本ある。翅 (はね) は透明で、幅の広い三角形。夏、水辺の近くの空中を浮かぶようにして群れ飛ぶ。幼虫は川中の礫 (れき) 上や砂中に1〜3年暮らす。成虫は寿命が数時間から数日と短いため、はかないもののたとえにされる。糸遊 (いとゆう) 。
2 (蜻蛉)トンボの古名。《季 秋》
「—なんどのやうにやせおとろへたる者よろぼひ出できたり」〈平家・三〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
蜉蝣の命
蜉蝣の命のように、人の一生が短いことをたとえていう語。はかない命。
出典:青空文庫
・・・川の水から生まれる黒蜻蛉の羽のような、おののきやすい少年の心は、・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・に、いま生れたらしい蜻蛉が、群青の絹糸に、薄浅葱の結び玉を目にし・・・ 泉鏡花「燈明之巻」
・・・小児の時は、日盛に蜻蛉を釣ったと、炎天に打つかる気で、そのまま日・・・ 泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」
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蜉蝣の一期
陰郎
陽炎
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