けっせいアルブミン【血清アルブミン】
血清たんぱく質の一。血漿 (けっしょう) 総たんぱく質の約6割を占め、栄養・代謝物質の運搬、浸透圧の維持などの働きをする。
けっせいかんえん【血清肝炎】
輸血や注射器によって感染するウイルス性肝炎。B型・C型・D型肝炎がこれにあたる。輸血後肝炎。→流行性肝炎
けっせいこうたいけんさ【血清抗体検査】
血清に含まれる抗体の量を測定することで、細菌・ウイルス感染の有無を確認する検査。約0.5ミリリットルの血清でインフルエンザ・麻疹・風疹・トキソプラズマなどの感染の有無や、現在の免疫力の程度などがわかる。 [補説]感染初期に産生されるIgM抗体と、感染から約2週間後に上昇し、回復後も持続するIgG抗体について検査する。発病初期と回復期の血清を比較し、IgG抗体価が4倍以上に上昇していれば陽性と判定する方法(ペア血清検査)と、単一の血清を調べてIgM抗体価が陽性の場合は最近の感染、IgG抗体価が陽性の場合は過去の感染と判断する方法がある。
けっせいびょう【血清病】
ジフテリア・破傷風などの治療の際に、動物の抗毒素血清を注射したときに起こるアレルギー性疾患。軽いものでは発疹 (はっしん) ・発熱・浮腫 (ふしゅ) などが現れ、重いものではショック症状を起こす。
けっせいりょうほう【血清療法】
免疫血清を注射して感染症を治療する方法。
けっせいマーカーけんさ【血清マーカー検査】
妊婦から採取した血液の成分を測定し、胎児に異常があるかどうかを推定する検査。母子血清マーカー検査。母体血清マーカー検査。 [補説]胎児がダウン症などの障害をもつ確率がわかるが、診断を確定するためには羊水検査が必要となる。
けっせいてんがん【血清点眼】
患者自身の血液からつくられる点眼薬。遠心分離機によって血液から血球成分を除去したあとの血清を希釈したもの。角膜の上皮細胞の分化・増殖を助けるはたらきがあり、重度のドライアイの治療などに用いられる。