《(梵)kasṣayaの音写。赤褐色の意で、染衣 (せんえ) ・壊色 (えしき) などと訳す》
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1 インドで制定された僧侶の衣服。青・黄・赤・白・黒の正色を避けて濁色の布を用いたところからの名。縫い合わせた布の数により、五条、七条、九〜二五条の3種がある。中国・日本と伝えられる間に仏教の標幟 (ひょうじ) としての法衣にかわり、衣の上に左肩から右脇下にかけてまとう長方形の布となり、華美で装飾的なものとなった。宗派によって種々のものがある。功徳衣 (くどくい) 。福田衣。無垢衣 (むくい) 。
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2 「袈裟懸け」の略。「—に切る」