きく-じゅんじょう【規矩準縄】
物事や行為の標準・基準になるもののこと。手本。きまり。▽「規」はコンパス。円を描くのに用いる。「矩」は方形を描くさしがね(直角に曲がったものさし)。定規。「準」は水平を測るための水盛みずもり。水準器。「縄」は直線を引くための墨縄すみなわ。転じて、物事の基準や法則をいう。
- 出典
- 『孟子もうし』離婁りろう上
- 用例
- あながち法則にのみ拘泥して、彼の工たくみが規矩準縄もてものするごとく強しいて意を枉まげ筆を矯ためて<坪内逍遥・小説神髄>
- 類語
- 規矩縄墨きくじょうぼく 規則縄墨きそくじょうぼく