かんぜおんじ【観世音寺】
福岡県太宰府市にある天台宗の寺。山号は清水山。院号は普門院。開創は天平18年(746)、開山は満誓。筑紫で崩じた母斉明天皇のため天智天皇が発願建立した。天平宝字5年(761)に設けられた戒壇院は、東大寺、下野 (しもつけ) の薬師寺とともに三大戒壇とされた。国宝の梵鐘 (ぼんしょう) をはじめ、不空羂索観音像・十一面観音像(重文)など寺宝が多い。観音寺 (かんのんじ) 。
かんぜおんぼさつ【観世音菩薩】
《(梵)Avalokiteśvaraの訳》世の人々の音声を観じて、その苦悩から救済する菩薩。人々の姿に応じて大慈悲を行ずるところから千変万化の相となるといい、その姿は六観音・三十三観音などに表される。また、勢至菩薩とともに阿弥陀仏の脇侍で、宝冠に化仏 (けぶつ) をつけ、独尊としても信仰される。観音菩薩。観自在菩薩。観世音。 [補説]鳩摩羅什 (くまらじゅう) による旧訳で、玄奘 (げんじょう) の新訳では「観自在」とされる。