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触り（さわり） の意味

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出典：デジタル大辞泉（小学館）

さわり〔さはり〕【触り】
の解説

  1. １ さわること。また、触れた感じ。感触。多く他の語と複合して「ざわり」の発音で用いられる。「手触り」「舌触り」「肌触り」

  1. ２ 人に接したときの感じ。人あたり。

    1. 「女のたちが、少し私には―が冷たいからだろうか」〈三重吉・桑の実〉

  1. ３ 《他の節 (ふし) にさわっている意》義太夫節で、義太夫節以外の他流の曲節を取り入れた部分。

  1. ４ 義太夫節の一曲の中で、一番の聞きどころとされる箇所。

  1. ５ 《4から転じて》広く芸能で、中心となる見どころ・聞きどころ。また、話や文章などで最も感動的、印象的な部分。「小説の触りを読んで聞かせる」

  1. ６ 三味線の音響装置。また、それによって出る音。上駒 (かみごま) から約1センチ下までの棹 (さお) の表面を浅く削り、一の糸を上駒から外して軽く触れるようにする。複雑なうなり音を生じる。


[補説]5について、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「話のさわりだけ聞かせる」を、「話などの要点のこと」と「話などの最初の部分のこと」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
　平成15年度調査平成19年度調査平成28年度調査
話などの要点のこと
（本来の意味とされる）		31.1パーセント35.1パーセント36.1パーセント
話などの最初の部分のこと
（本来の意味ではない）		59.3パーセント55.0パーセント53.3パーセント
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触り の例文(18)

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  • ･･･え、俺あ頸子にも手を触りやしねえ、胸を見な、不動様のお守札が乗っ･･･ 泉鏡花「葛飾砂子 」

  • ･･･ペイパの乾いた壜、膚触りも暖そうな二合詰を買って、これを背広の腋･･･ 泉鏡花「革鞄の怪 」

  • ･･･んのお医師さんの、膚触りの柔かい、冷りとした手で、脈所をぎゅうと･･･ 泉鏡花「茸の舞姫 」

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