はしりい【走り井】
清水が勢いよくわき出て流れる泉。「落ち激 (たぎ) つ—水の清くあればおきては我は行きかてぬかも」〈万・一一二七〉
はしりうま【走り馬】
1 競馬 (けいば) 。また、競馬用の馬。くらべうま。「舞人は十人、—十匹」〈宇津保・春日詣〉 2 急使の乗る馬。早馬 (はやうま) 。「京よりの—と言へば、何ごとならんと驚きながら」〈増鏡・三神山〉
はしりがき【走り書(き)】
[名](スル)筆を走らせて急いで書くこと。また、その書いたもの。「—のメモを残す」
はしりぎ【走り木】
押し寄せてくる敵をなぎ倒すため、高い所から木を転がすこと。また、その木。
はしりくさ【走り瘡】
丹毒のこと。〈日葡〉
はしりくら【走り競】
「走り競 (くら) べ」に同じ。
はしりくらべ【走り競べ】
一緒に走って速さを競うこと。かけっこ。かけくらべ。はしりくら。
はしりこぎり【走り競】
「走り競 (くら) べ」に同じ。「かくれんぼ、—」〈浄・用明天王〉
はしりこくら【走り競】
《「はしりごくら」「はしりこぐら」とも》「走り競 (くら) べ」に同じ。「今一勝負と申してござれば、—を致さうと申しまするが」〈虎寛狂・伯養〉
はしりしゅう【走衆】
1 鎌倉・室町時代、将軍外出のとき、徒歩で前駆を勤め、警固に当たった者。徒 (かち) の者。 2 江戸時代、徒組 (かちぐみ) の組衆。