きしょうせいし【起請誓紙】
「起請文」に同じ。「恋の—といったような色っぽいものではなくて」〈秋声・仮装人物〉
きしょうつぎ【起請継ぎ】
紙を貼り継ぐとき、第一紙の左端の表と第二紙の右端の裏が糊代 (のりしろ) となる、普通とは逆の貼り継ぎ方。起請文で、前書きの白紙に牛王 (ごおう) 宝印を押した誓詞を貼り継ぐとき、牛王宝印を尊んで上にしたことから。
きしょうもん【起請文】
1 神仏への誓いを記した文書。誓いの内容を記した前書 (まえがき) の部分と、違背した場合に神仏の罰をこうむることを記して神名を列記した神文 (しんもん) の部分とからなる。平安末期からあり、南北朝時代以後盛んになった。熊野神社などの牛王 (ごおう) 宝印の守り札の裏を利用することが多い。誓文。誓紙。起請。起請誓紙。 2 江戸時代、男女間の愛情の変わらないことを互いに誓い合って書いた文書。遊女が客に誠意を示す手くだとして用いた。起請。起請誓紙。