ちょうおんぱけんびきょう【超音波顕微鏡】
超音波を利用する顕微鏡。周波数が100メガヘルツから3ギガヘルツの超音波パルスを試料に照射し、その反射波や透過波を圧電素子で受信し、試料表面および光学的には見られない内部構造などを観察する。電子部品、半導体素子の非破壊検査などに使われる。1マイクロメートル程度の分解能をもつ。
ちょうおんぱしんだんほう【超音波診断法】
超音波を利用して行う診断法。生体に超音波を当て、その反射やドップラー効果、エコー(反響)、透過の状況を画像化し、異常を見つける。苦痛や害がなく、心臓や胎児などの動きの観察もできる。超音波検査。US(ultrasonography)。
ちょうおんぱたんしょうき【超音波探傷器】
超音波を鋼材などに当てて、その反射波や通過波の強弱から材料内部の欠陥を探知する装置。
ちょうおんぱモーター【超音波モーター】
圧電素子に高周波を加えて1万ヘルツ以上の超音波で振動させ、素子の上にのせた回転子を回す方式のモーター。小型・軽量化が可能で、カメラなどの電子装置の駆動に利用。圧電モーター。ピエゾモーター。USM(ultra-sonic motor)。HSM(hypersonic motor)。
ちょうおんぱけんさ【超音波検査】
⇒超音波診断法
ちょうおんぱにゅうかきゅういんじゅつ【超音波乳化吸引術】
白内障の治療で行われる手術。水晶体の一部を切開して、内部の乳化した核と皮質を吸引し、眼内レンズを取り付ける。
ちょうおんぱせんじょう【超音波洗浄】
超音波による振動で、液体に浸した器具などの汚れを除去すること。通常、歯科器具、眼鏡、宝石などの洗浄には15キロヘルツから50キロヘルツ、半導体などに付着する微細な汚れの洗浄には1メガヘルツの周波数の音波が用いられる。
ちょうおんぱカッター【超音波カッター】
超音波で刃先を振動させることで、切断を容易にする工具。樹脂、ゴム、プラスチックなどを軽い力で切断することができる。
ちょうおんぱそしきだんせいえいぞうほう【超音波組織弾性映像法】
⇒エラストグラフィー
ちょうおんぱないしきょう【超音波内視鏡】
先端部に超音波診断装置を備えた内視鏡。胃や腸などの消化管の内部から高分解能の超音波診断が可能であり、従来の内視鏡では不可能な組織内部の観察ができる。EUS(endoscopic ultrasound)。