軍配を上げる
相撲で、行司が勝ったほうの力士を軍配団扇 (うちわ) で指し示す。転じて試合や競争などで、勝利・優勢の判定を下す。
軍配を返す
相撲で、制限時間がきたとき、行司が軍配を裏返して構え、取組を始めさせる。
ぐんばいうちわ【軍配団扇】
1 相撲の行司が、両力士の立ち合いや勝負の判定を指示するのに用いるうちわ形の道具。軍配。 2 中世末から近世、武将などが用いた指揮用の具。鉄・皮・木などでうちわ形に作り、日・月・二十八宿などを描き、全体に黒漆を塗る。陣扇。軍配。 3 紋所の名。2を図案化したもの。
ぐんばいなずな【軍配薺】
アブラナ科の越年草。葉は細長い楕円形。春から夏、白い小花を総状につける。実は扁平で広い翼をもち、形が軍配うちわに似る。
ぐんばいひるがお【軍配昼顔】
ヒルガオ科の蔓性 (つるせい) の多年草。暖地の海岸に生え、茎は砂上をはう。葉は軍配うちわに似た形で、厚くつやがある。夏から秋に、紅紫色のらっぱ状の花を開く。
ぐんばいほおずき【軍配酸漿】
巻き貝のナガニシの卵嚢 (らんのう) 。形が軍配うちわに似る。海ほおずきの一つで、口に入れて鳴らして遊ぶ。《季 夏》
ぐんばいむし【軍配虫】
半翅 (はんし) 目グンバイムシ科の昆虫の総称。大きさ3〜4ミリのカメムシで、翅 (はね) を閉じた形が軍配うちわに似る。菊・ツツジなどの葉につき汁を吸う害虫。