なんこつぎょるい【軟骨魚類】
軟骨魚綱の脊椎動物。円口類・硬骨魚類とともに広義の魚類を構成する一群。骨格が軟骨からなる。海産種が多く、板鰓 (ばんさい) 類(サメ・エイ類)と全頭類(ギンザメ類)に分けられる。
なんこつそしき【軟骨組織】
動物の結合組織の一。細胞間質である膠 (にかわ) 状の軟骨基質と、その中に散在する円形または楕円形の軟骨細胞からなり、軟骨を形成する。
なんこつきしつ【軟骨基質】
軟骨を構成する細胞外基質。コンドロイチン硫酸などのプロテオグリカンを主成分とし、膠原 (こうげん) 線維や弾性線維を多く含むものもある。
なんこつさいぼう【軟骨細胞】
軟骨組織を形成する細胞。軟骨小腔という軟骨基質の裂け目の中にあり、コラーゲンやプロテオグリカンなどのたんぱく質を産生・分泌して軟骨基質を形成する。
なんこつむけいせいしょう【軟骨無形成症】
軟骨組織が正常に育たない先天性の疾患。低身長、体幹に比べて四肢が短いといった特徴がみられる。
なんこつでんどう【軟骨伝導】
耳の軟骨に伝わった振動が耳の穴の中の空気を振動させ、内耳に達して聴覚を起こすこと。騒音下でも聞き取りやすいほか、補聴器に応用した場合、骨伝導と異なり、音の発せられた方向がわかりやすいという利点がある。実用化への研究が進められている。