きんだいおんがく【近代音楽】
1 近代の音楽。ルネサンス以降の西洋音楽。古代音楽・中世音楽などに対していう。 2 1890年ごろから第一次大戦終了ごろまでの西洋音楽。R=シュトラウス・ドビュッシー・スクリャービンらによって多様な作品が生み出された。
きんだいか【近代化】
[名](スル)封建的なものを排して、物事を科学的、合理的に行うようにすること。産業化・資本主義化・民主化などの視点からとらえられる。「—の波」「—された設備」
きんだいかがく【近代科学】
16世紀半ばに始まった、ヨーロッパ近代の自然科学の諸体系の総称。経験科学は、古代ギリシャでは哲学と融合し、中世ヨーロッパでは神学に従属していたが、近代ヨーロッパではそれらを克服し、数学と実験による経験界の探求を特徴とするようになった。
きんだいくみきょく【近代組曲】
19世紀後半以降に発達した器楽曲の形式の一。オペラ・バレエ・劇音楽などの一部を抜粋し、いくつかの自由な形式の管弦楽曲として配列したもの。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、ビゼーの「アルルの女」など。
きんだいけいざいがく【近代経済学】
1870年代以降のオーストリア学派・ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派・ケインズ経済学などの経済学の総称。マルクス経済学に対する用語。近経。
きんだいげき【近代劇】
19世紀末にヨーロッパで起こった演劇。近代市民社会の個人主義・自由主義の立場から人生や社会問題を扱った。作家としては、イプセン・ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフ・ショーら。日本では明治末期から大正期にかけて「文芸協会」「自由劇場」を中心に展開された。
きんだいけんちく【近代建築】
1890年代から1960年ごろまで行われたモダニズムの建築。過去の様式との絶縁と新奇性の追求を特色とし、1920年代からは特に機能主義・合理主義・経済主義を強調した。
きんだいごしゅきょうぎ【近代五種競技】
オリンピック競技の一。フェンシング(エペ)・水泳(200メートル自由形)・馬術(障害飛越 (ひえつ) )・レーザーラン(射撃とランニング)の5種目を一人の選手が一日で行い、総合得点で順位を決める。→五種競技 →七種競技 →十種競技 [補説]2009年より、射撃(レーザーピストル)とランニングを合わせて交互に行う方式に変更。名称は当時の「コンバインド」から、2012年に「レーザーラン」となった。
きんだいこっか【近代国家】
封建国家や絶対主義国家の崩壊後に、市民革命によって成立した国家。自由・平等、基本的人権の保障、議会政治、法治主義による中央集権制などを特徴とする。
きんだいさんぎょう【近代産業】
ヨーロッパで産業革命以後に起こった産業形態。大規模な設備と機械技術を用いた分業体制が特徴。資本主義の発展とともに成長した。