ぞうけつかんさいぼう【造血幹細胞】
血液中の赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を産生する細胞のこと。この細胞には自己複製能があり、自らが分化して血液細胞になる。成人では主に骨髄に存在し、胎児では肝臓、脾臓 (ひぞう) 、また臍帯血(臍帯と胎盤の中の血液)にも存在する。血球芽細胞。
ぞうけつきかん【造血器官】
血球をつくる器官。胎児の肝臓・脾臓 (ひぞう) ・骨髄、成人の骨髄など。造血器。造血臓器。
ぞうけつざい【造血剤】
血液中の赤血球・ヘモグロビンを増加させる薬剤。鉄剤や葉酸・ビタミンB12・肝臓製剤など。貧血の治療に用いる。増血剤。
ぞうけつき【造血器】
⇒造血器官
ぞうけつぞうき【造血臓器】
⇒造血器官
ぞうけつさいぼう【造血細胞】
赤血球・白血球・血小板に分化する能力を持つ細胞の総称。骨髄や臍帯血の中にある。造血幹細胞、造血前駆細胞、および最終的に成熟した血球になる前の段階にある種々の細胞が含まれる。
ぞうけつかんさいぼういしょく【造血幹細胞移植】
造血機能を回復させるために、正常な造血幹細胞を投与する治療法。通常の化学療法や放射線療法だけでは治すことが難しい、白血病や悪性リンパ腫などの血液がん、免疫不全症、再生不良性貧血に対して用いられる。造血幹細胞を採取する場所によって骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植に分類され、患者自身の幹細胞を使う自家造血幹細胞移植と、他人から提供を受ける同種造血幹細胞移植がある。HSCT (hematopoietic stem cell transplantation)。