[形ク]《「いち」は、勢いのはげしい意の接頭語、「はやし」は、激しい、鋭いなどの意》
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1 霊威・霊験が著しく恐ろしい。
「熱田神 (あつたのかみ) 、—・くおはしまして…やがてたち所に、罰せさせおはしましければ」〈宇治拾遺・三〉
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2 情け容赦ない。はげしい。
「—・き世のいと恐ろしう侍るなり」〈源・須磨〉
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3 気性がはげしい。気が強い。
「后の御心—・くて」〈源・賢木〉
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4 すばやい。
「真言院の律師一人、—・く読む」〈宇津保・国譲下〉
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5 気が早い。
「いまだ御五十日 (いか) だにきこしめさぬに、—・き御もてなし、めずらかなり」〈増鏡・おどろの下〉