みちゆきうら【道行き占】
「辻占 (つじうら) 1」に同じ。「玉桙 (たまほこ) の—の占正 (うらまさ) に妹は逢はむと我に告 (の) りつる」〈万・二五〇七〉
みちゆきごろも【道行き衣】
旅行のときに着る衣服。旅衣 (たびごろも) 。「春雨はいたくなふりそ旅人の—ぬれもこそすれ」〈金槐集〉
みちゆきづと【道行き苞】
旅行のみやげ。「をみなへし秋萩折れれ玉桙 (たまほこ) の—と乞はむ児がため」〈万・一五三四〉
みちゆきびと【道行き人】
道を行く人。旅をする人。「恋ひ死なば恋も死ねとや玉桙 (たまほこ) の—の言も告げなく」〈万・二三七〇〉
みちゆきぶり【道行き触り/道行き振り】
1 「道行き7」に同じ。 2 旅の日記。紀行。旅行記。 3 途上で行き合うこと。道中ですれちがうこと。「春来れば雁 (かり) 帰るなり白雲の—にことやつてまし」〈古今・春上〉
みちゆきもの【道行き物】
歌舞伎舞踊の一系統で、道行きを扱ったもの。男女の心中の道行きのほか、一人・親子・主従のものもある。