[用法]たち・[用法]がた・[用法]ども・[用法]ら——いずれも人が
複数であることを示す接尾辞。◇「たち」は「
公達 (きんだち) 」のように
元来、若干の
敬意を伴う
表現であったが、
現在では
普通に「ぼくたち」「私たち」のように
自称に付けたり、「犬たち」「鳥たち」のように
動物にも用いるようになった。◇近ごろ「
道具たち」のように物に「たち」を付けることもみられる。◇「がた」は
敬意を含んだ接尾辞で、「あなたがた」「先生がた」などと用いる。◇「ども」には見下す気持ちが含まれ、「がきども」「
野郎ども」のように使う。また、
自称の代名詞に付くと
謙遜 (けんそん) の意を示す。「私ども」「手前ども」◇「ら」は使われる
範囲が広い。「彼ら」「
子供ら」のように
敬意を含まない
場合、「お前ら」のように
蔑視を表す
場合、
自称の代名詞に付いて
謙遜の意を表す
場合、「それら」「これら」のように指示代名詞に付いて物の
複数を表す
場合などがある。◇
敬意の
程度は「あなたがた→あなたたち→お前ら」の順に低くなる。