遠眼鏡(とおめがね)
の例文・使い方・用例・文例(1)
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・・・その頃、小田原の城跡には石垣や堀がそのまま残っていて、天主台のあった処には神社が建てられ、その傍に葭簀張の休茶屋があって、遠眼鏡を貸した。わたくしが父に伴われて行った料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折門を結んだ茅葺の家であった。・・・
永井荷風
「十六、七のころ」
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