さくさんなまり【酢酸鉛】
鉛化合物で、ふつうには酢酸鉛(Ⅱ)Pb(CH3COO)2のこと。酸化鉛を温希酢酸に溶かし、冷却して得られる無色の結晶。三水和物Pb(CH3COO)2 ・ 3H2Oは鉛糖 (えんとう) とよばれ、水溶液は甘味があるが有毒。医薬・染色・鉛めっきなどに利用。ほかに酢酸鉛(Ⅳ)Pb(CH3COO)4があり、強酸化剤として用いる。
さくさんはっこう【酢酸発酵】
酢酸菌の作用で、エチルアルコールが酸化されて酢酸になる現象。食酢の製造に利用。
さくさんビニル【酢酸ビニル】
エチレンと酢酸から合成される甘味臭のある無色の液体。アセチレンと酢酸の反応により合成される。酢酸ビニル樹脂・ビニロンなどの原料。ビニルアセテート。化学式CH2=CHOCOCH3
さくさんビニルじゅし【酢酸ビニル樹脂】
酢酸ビニルを重合させて得られる熱可塑性樹脂。軟化点が低く、成形材料としては用いられず、溶液または乳化液として塗料・接着剤・チューインガムのベースなどに使用。
さくさんウラニル【酢酸ウラニル】
ウラン化合物の一つ。電子顕微鏡観察における代表的な電子染色剤として知られる。国際規制物質(放射性物質)で、法律によって厳しい管理が義務付けられている。
さくさんちゅうにゅうりょうほう【酢酸注入療法】
肝臓癌 (がん) の病巣に細長い針を射し込み、高濃度の酢酸を注入して腫瘍を死滅させる治療法。
さくさんフェニルすいぎん【酢酸フェニル水銀】
有機水銀化合物の一つ。白色の結晶性粉末。農業用殺菌剤として用いられたが、現在、日本では使用禁止。PMA(phenylmercuric acetate)。化学式CH3COOHgC6H5
さくさんオルセイン【酢酸オルセイン】
細胞核や染色体を赤色、または紫色に染色・固定する染色液の一。高純度の酢酸水溶液に、オルセインという地衣類由来の色素を溶かしたもの。理科実験の顕微鏡観察などで用いられる。酢酸オルセイン溶液。アセトオルセイン。
さくさんオルセインようえき【酢酸オルセイン溶液】
⇒酢酸オルセイン
さくさんカーミン【酢酸カーミン】
細胞核や染色体を赤色に染色・固定する染色液の一。高純度の酢酸水溶液にカーミン(カルミン)という色素を溶かしたもの。理科実験の顕微鏡観察などで用いられる。酢酸カーミン溶液。アセトカーミン。