かさねあわせのげんり【重ね合(わ)せの原理】
二つ以上の波が、ある点を同時に通過するときの変位は、それぞれの変位のベクトルの和で与えられるという原理。重畳 (ちょうじょう) 原理。
かさねいづつ【重井筒】
紋所の名。ひし形の井げたを二つ重ねたもの。
かさねうじ【重ね氏】
氏・名字などにほかの称号を重ねて家を表すこと。佐佐木六角・三浦由田などの類。
かさねうちき【重ね袿】
《「かさねうちぎ」とも》平安時代以降、公家の女子が日常着として、単 (ひとえ) の上に袿を数枚重ねて着ること。重ねの袿。五つ衣 (ぎぬ) 。
かさねおうぎ【重ね扇】
紋所の名。扇をいくつか組み合わせたもの。
かさねおち【重ね落ち】
庭園の滝で、二重三重と階段状に水が流れ落ちるようにしたもの。
かさねおりもの【重ね織物】
縦糸・横糸にそれぞれ2種以上、または、いずれかに3種以上の糸を用いて、組織が二重三重になるように織った織物の総称。表裏で異なった色や模様を織るのに用いる。
かさねがさね【重ね重ね】
[副] 1 同じようなことが繰り返されるさま。たびたび。「—ご迷惑をおかけしました」「—の不幸」 2 念入りに相手に頼み込むさま。自分の心情の深さを相手に伝えようとするさま。くれぐれも。重々 (じゅうじゅう) 。「—おわび申し上げます」
かさねがわらけ【重ね土器】
1 いく枚も重ねた土器。 2 三献 (さんこん) ・五献など定まった数の杯のほかに、さらに重ねる杯。 3 旅立ちのとき、安全を祝って飲む酒。「たつほどの—なかりせばおぼえて淀の渡りせましや」〈永久百首〉
かさねぎ【重ね着】
[名](スル)衣服を何枚も重ねて着ること。また、その衣服。《季 冬》「—に寒さもしらぬ姿かな/鬼貫」