1 金色の糸。
2 金箔 (きんぱく) を和紙にはりつけ細く切って縒 (よ) ったり、金箔を細く切って絹糸などの周囲に縒りつけたりしたもの。金襴 (きんらん) などの織物や刺繍 (ししゅう) などの装飾用とする。
3 堆朱 (ついしゅ) の一。黄色と赤色の漆を塗り重ねて、彫り目にいく筋もの線を表した漆器。
4 金めっきをした細い金属線。
出典:青空文庫
・・・築山の草はことごとく金糸線綉きんしせんしゅうとんの属ばかりだから・・・ 芥川竜之介「奇遇」
・・・さんた・まりや姫は、金糸銀糸の繍をされた、襠の御姿と拝み申す。」・・・ 芥川竜之介「じゅりあの・吉助」
・・・「夜さこいと云う字を金糸でぬわせ、裾に清十郎とねたところ」だのと・・・ 芥川竜之介「老年」