きんゆうあんていかフォーラム【金融安定化フォーラム】
金融市場の監視や情報交換を目的として1999年に創設された国際的なフォーラム。主要国の中央銀行・財務当局・金融監督当局に加え、世界銀行やIMFなどの国際機関がメンバーとして参加。2008年の世界金融危機を契機に、2009年に金融安定理事会(FSB)として発展的に改組された。FSF(Financial Stability Forum)。
きんゆうあんていりじかい【金融安定理事会】
⇒エフ‐エス‐ビー(FSB)
きんゆうエヌピーオー【金融NPO】
《NPOは、non-profit organizationの略》市民からの出資金をもとに、NPO(民間非営利団体)のために低利で融資する非営利金融機関。NPOバンク。NPO銀行。市民バンク。 [補説]NPO銀行、NPOバンクなどとも呼ばれるが、融資だけができる組織で、銀行法に基づく銀行ではない。
きんゆうかい【金融界】
銀行・信用金庫・保険会社など金融業者の社会。
きんゆうがいしゃ【金融会社】
金融を主な業務とする会社。特に、消費者金融会社・住宅金融会社・証券金融会社など。
きんゆうかつどうさぎょうぶかい【金融活動作業部会】
⇒ファトフ(FATF)
きんゆうかんわ【金融緩和】
1 金融市場で資金の供給が需要を上回り、資金調達が容易になった状態。⇔金融逼迫 (ひっぱく) 。 2 中央銀行が景気を刺激するためにとる政策。短期金利の誘導目標(政策金利)を引き下げ、市中への資金供給量を増やす。これにより中長期金利も低下し、企業や家計への融資が拡大したり、株価・為替相場などが変動したりすることによって、経済の活性化が促される。⇔金融引き締め。 [補説]短期名目金利が0パーセント近くまで低下し、政策金利の引き下げによる金融緩和が困難な場合には、量的緩和や信用緩和などの非伝統的金融政策が導入されることがある。
きんゆうきかん【金融機関】
資金の供給・仲介などを行う機関。銀行・金融公庫・信用金庫・保険会社・証券会社など。
きんゆうきき【金融危機】
景気の悪化などから金融不安が増大し、金融機関の経営悪化や倒産、信用逼迫 (ひっぱく) (クレジットクランチ)、企業の連鎖倒産、取り付け騒ぎなどが起こり、株価の下落・低迷、失業率の増加などを伴って金融恐慌に近い危機的な状況になること。2007年、米国のサブプライムローンの信用力低下によって起こった世界同時不況など。→モラルハザード
きんゆうきのうきょうかほう【金融機能強化法】
《「金融機能の強化のための特別措置に関する法律」の略称》金融システム安定化のため、地方銀行や信用金庫、信用組合などの地域金融機関に対して公的資金を注入できるよう枠組みを定めた法律。平成20年(2008)3月末までの時限立法として、平成16年(2004)8月に成立。2兆円の政府保証枠が設定されたが、経営強化計画を達成できない場合は経営責任を厳しく問われることなどから敬遠され、適用は2件にとどまった。 [補説]平成20年(2008)12月、米国のサブプライムローン問題に端を発する金融危機に対応するため一部改正され、公的資金の注入要件を大幅に緩和し、政府保証枠が12兆円に拡大された。平成23年(2011)7月、東日本大震災の被災者・被災企業に十分な資金を供給するため、被災地の金融機関が公的資金を導入しやすくする特例が設けられた。