きんゆうのしょうけんか【金融の証券化】
⇒セキュリタイゼーション
きんゆうはせいしょうひん【金融派生商品】
⇒デリバティブ
きんゆうバブル【金融バブル】
多様な金融商品などによって過剰な信用供与が行われたことにより発生したバブル経済。 [補説]1980年代以降、米国の主導により規制緩和による金融の自由化・グローバル化が進み、金融市場の規模が急速に拡大。一方、金融緩和によって市中に豊富な資金が供給され、余剰資金が株・不動産などへの投機的な投資に向けられた。投資銀行・ヘッジファンドは最先端の金融工学を駆使してCDSなどの金融派生商品(デリバティブ)を開発。リスクを分散し、高いレバレッジ効果で巨額の資産を運用した。こうして金融経済が実体経済の数倍もの規模に膨張し、金融バブルを生む結果となった。2007年に米国でサブプライムローンの不良債権化が進み、世界中に影響が波及。2009年に米国大手証券会社リーマンブラザーズが経営破綻すると、世界中の金融市場で連鎖的に信用収縮が起こり、金融バブルは崩壊した。→リーマンショック
きんゆうひきしめ【金融引(き)締め】
景気の過熱やインフレを抑制するために、中央銀行(日本では日本銀行)が基準割引率および基準貸付利率(公定歩合)・預金準備率の引き上げ、売りオペレーションなどによって通貨の供給を抑え、金利水準を高めて、総需要を抑制すること。⇔金融緩和。
きんゆうビッグバン【金融ビッグバン】
金融制度の大規模な改革。英国で1986年に行われた証券市場改革(ビッグバン2)、それに先立って米国で1975年に行われた証券市場改革(メーデー2)、日本で1990年代に行われた金融システム改革(ビッグバン3)など。
きんゆうひっぱく【金融逼迫】
金融市場で資金の需要が供給を上回り、資金調達が困難になる状態。⇔金融緩和。
きんゆうふあん【金融不安】
景気の後退や金融機関の経営悪化などで、金融市場や金融機関に対する信用度が低下して、経済の先行きに不安を感じること。金融機関の破綻 (はたん) 、不良債権の増加、株価の下落・低迷、信用逼迫 (ひっぱく) (クレジットクランチ)などを引き起こすことがある。信用不安。→金融危機
きんゆうほごしゅぎ【金融保護主義】
1 金融機関が外国から資金を引き上げ、国内に優先的に融資すること。公的資金で救済した金融機関に対して、政府が国内融資を優先するよう求めること。国際金融市場への資金供給が減少し、世界的な景気後退を長引かせるおそれがあると指摘されている。 2 国内の重要な企業・金融機関などが外国の政府系ファンドによって買収されることを阻止しようとすること。
きんゆうほしょうがいしゃ【金融保証会社】
⇒モノライン保険会社
きんゆうほしょうほけん【金融保証保険】
元本が確定している金融商品(債券や証券化商品など)の元利払いを保証する保険。例えば、投資家が債券を購入する際、金融保証保険が付されていれば、債券が不履行になった場合にも保険会社から元利払いを受けることができる。金融保証保険が付されると保険会社の存在により債券の信用格付けが上がり、一方で保証料が発生するため利回りが低下する。