にしきごろも【錦衣】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ5〜15センチ。葉は倒卵形で、表面は葉脈に沿って紫色になり、裏面全体に紫色を帯びる。初夏、淡紅白色の唇形の花を開く。金紋草 (きんもんそう) 。
にしきそう【錦草】
トウダイグサ科の一年草。畑や道端に生える。茎は赤く、根際から枝分かれして地をはい、切ると白い汁が出る。葉は楕円形で小さく、対生。夏から秋、淡赤紫色の小花が集まって咲く。《季 秋》
にしきたまご【錦卵/二色玉子】
ゆでたまごの黄身と白身を分けて裏ごしし、調味してから蒸し型に黄と白の二段に重ね入れ、蒸した料理。
にしきづた【錦蔦】
キヅタで、葉に白の斑 (ふ) が入ったもの。
にしきで【錦手】
赤・緑・黄・青・紫などで上絵 (うわえ) をつけた陶磁器。五彩・色絵・赤絵などとほぼ同義で、古伊万里などで多く用いられる呼称。
にしきどり【錦鳥】
キンケイの別名。
にしきぬり【錦塗】
津軽塗の一。下地に2種の色漆を塗り分け、ぼかしを加えるなどしたのち七子 (ななこ) 状の地文を作り、黒漆でさまざまな模様を描いて仕上げるもの。
にしきのみはた【錦の御旗】
1 赤地の錦に、日月を金銀で刺繍 (ししゅう) したり、描いたりした旗。鎌倉時代以後、朝敵を征討する際に官軍の旗印に用いた。錦旗 (きんき) 。 2 自分の行為・主張などを権威づけるために掲げる名分。「環境保護を—に掲げる」
にしきはし【錦端】
⇒錦縁 (にしきべり)
にしきへび【錦蛇】
ボア科ニシキヘビ亜科のヘビの総称。最大で全長10メートル近くになるが、小形種もある。体は黄褐色に赤褐色または黒褐色の斑紋をもち、総排出腔の近くに後肢の痕跡 (こんせき) がある。無毒。東南アジアからアフリカにかけて分布し、大形の動物を襲う。アミメニシキヘビ・インドニシキヘビなど。パイソン。王蛇。