なべしまかんそう【鍋島閑叟】
⇒鍋島直正 (なおまさ)
なべしまそうどう【鍋島騒動】
江戸時代、佐賀藩成立期に起きた御家騒動。鍋島氏が主家竜造寺氏に代わって藩主となったことに対し、ひそかに竜造寺氏の再興が画策されたといわれる事件。のちに化け猫騒動として講談・歌舞伎などに脚色された。
なべしまだんつう【鍋島緞通】
佐賀県で織られていた綿の緞通。江戸中期ごろ、中国の緞通の技法にならって創製。鍋島氏の佐賀藩が生産を奨励していたところからの名称。
なべしまなおまさ【鍋島直正】
[1815〜1871]幕末の佐賀藩主。号、閑叟 (かんそう) 。藩政を改革し、殖産興業政策を推進。西洋文明を積極的に採用、軍備近代化・反射炉建設・蘭学奨励・種痘などを行い、名君としてきこえた。明治維新後、議定・開拓使長官などを歴任。
なべしまやき【鍋島焼】
江戸前期、肥前鍋島家が藩窯で焼かせた磁器。寛永5年(1628)の始まりと伝えるが、延宝3年(1675)松浦郡大川内に窯を移してから最盛期を迎えた。貴紳への献上品の焼造を主眼として、精巧華麗な作風を展開。染め付け・青磁もあるが、特に色絵は色鍋島として名高い。明治初期に藩窯は廃されたが、その技法は民間に受け継がれている。