くわがたいし【鍬形石】
古墳時代の腕飾り。碧玉 (へきぎょく) 製で、鍬の刃の形に似る。権威の象徴あるいは宝器と推定され、西日本の古墳にみられる。
くわがたそう【鍬形草】
オオバコ科の多年草。山地の樹林下に生え、高さ12〜19センチ。春から夏にかけ、淡紅白色の花を総状につける。実は平たい扇形で、細い萼 (がく) で包まれ、兜の鍬形に似る。
くわがたのかぶと【鍬形の兜】
鍬形1をつけた兜。
くわがたむし【鍬形虫】
甲虫目クワガタムシ科の昆虫の総称。体はやや平たくて長く、雄は頭の先に大形のあごを突き出し、兜 (かぶと) の鍬形に似る。雌は小形で、あごも発達しない。夜、クヌギなどの樹液に集まる。幼虫は朽ち木や腐植土の中にすむ。ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタなど日本に約20種が知られる。くわがた。《季 夏》