かんとうじゅうはちだんりん【関東十八檀林】
江戸幕府が定めた、関東における浄土宗の僧の学問所としての18の寺院。阿弥陀仏の第十八願にちなむといわれる。増上寺・霊山寺・伝通院・幡随院・霊巌寺・光明寺・勝願寺・蓮馨寺・大善寺・浄国寺・常福寺・大念寺・弘経寺(飯沼)・東漸寺・大巌寺・弘経寺(結城)・善導寺・大光院。十八檀林。
かんとうだいしんさい【関東大震災】
大正12年(1923)9月1日午前11時58分に、相模 (さがみ) 湾を震源として発生した大地震により、関東一円に被害を及ぼした災害。マグニチュード7.9、最大震度6。家屋倒壊に火災を伴い、全壊約13万戸、全焼約45万余戸、死者・行方不明者約14万名。震災直後の混乱の中で、亀戸事件・甘粕事件が起き、また、多数の朝鮮人が官憲・自警団によって虐殺された。 吉村昭による記録文学作品。の被害の全容を描く。昭和48年(1973)刊行。著者は「戦艦武蔵」から本作に至る記録文学の功績により、第21回菊池寛賞を受賞。
かんとうだき【関東煮き/関東炊き】
関西で、煮込みおでんのこと。関東煮 (に) 。かんとだき。《季 冬》
かんとうちほう【関東地方】
東京都と神奈川・埼玉・群馬・栃木・茨城・千葉の6県の地域。関東。
かんとうとりしまりしゅつやく【関東取締出役】
江戸幕府の職名。勘定奉行の直属下に編成され、関八州を幕領・私領(水戸藩を除く)の区別なく巡回し、治安の取り締まりに当たった。文化2年(1805)設置。八州廻り。
かんとうに【関東煮】
⇒関東煮 (だ) き
かんとうはっしゅう【関東八州】
⇒関八州 (かんはっしゅう)
かんとうべい【関東べい】
《話し言葉の文末に「べい」をつけるところから》関東なまり。また、それを話す人を、関西の人があざけっていう語。「へへ、—が。さいろくをぜえろくと、けたいな詞 (ことば) つきぢゃなあ」〈滑・浮世風呂・二〉
かんとうへいや【関東平野】
関東地方の大部分を占める、日本最大の平野。洪積層の大宮・武蔵野・相模原などの台地や丘陵と、利根川・荒川などに沿う低地からなる。
かんとうローム【関東ローム】
関東地方の台地や丘陵を覆う赤褐色の風化した火山灰層。更新世に、箱根・富士・男体・赤城・浅間などの火山から噴出したものに由来する。