《(梵)Yama-rājaの音写「閻魔羅社 (えんまらじゃ) 」の略》
1 閻魔堂。また、閻魔詣 (もう) で。《季 夏》「蒟蒻 (こんにゃく) に切火たばしる—かな/茅舎」
2 《がうそつきの舌を抜き取るという俗説から》釘抜 (くぎぬ) き。
3 《恐ろしく思うところから》借金取り。
4 《「借 (か) る時の地蔵顔、済 (な) す時の閻魔顔」から》借金のある人。
「鬼が来て—を責る大晦日 (おほみそか) 」〈柳多留・一六七〉
出典:青空文庫
・・・は兼ねて噂に聞いた、閻魔大王に違いありません。杜子春はどうなるこ・・・ 芥川竜之介「杜子春」
・・・しかし閻魔王の命令ですから、どうか一しょに来て下さい。何、地獄も・・・ 芥川竜之介「二人小町」
・・・真直ぐに運ばれてよ、閻魔だ、と怒鳴られて驚いて飛出したんだ。お供・・・ 泉鏡花「菎蒻本」